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A Blog Entry on Bayesian Computation by an Applied Mathematician
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1 大王製紙CB発行事件
新株予約権の公正な価値は,一般に,現在の株価,権利行使価額(転換価額),行使期間,無リスク利子率,株価変動性(ボラティリティ)等の要素をもとにオプション評価理論に基づき算出された新株予約権の発行時点における価額であると解されており,また,オプション評価理論において,新株予約権等のオプションの価値を評価する手法としては,ブラック=ショールズ公式,二項モデル,モンテカルロ・シミュレーションといった複数の手法があるとされているが,評価に採用する要素及びその数値が同一であれば,算出される結果は基本的に等しくなるとされている。
もっとも,証拠(甲33,34,丙49の1・2)によれば,ボラティリティ(株価変動性)や無リスク利子率については,いかなる数値を採用するかにつき一定の裁量の余地があることが認められ,その意味で新株予約権の理論価値は常に機械的・一義的に定まるものではない。
References
川島いづみ. (2021). 新株予約権付社債の有利発行・不公正発行該当性. TKC ローライブラリー 新・判例解説 Watch 商法, 146.
東京地判. (2018). 判決〔控訴〕. 資料版商事法務, 415, 83.
潘阿憲. (2020). 新株予約権付社債の不公正発行と取締役の責任. 法学教室, (473), 129.