発表概要
区分確定的マルコフ過程 (PDMP: Piecewise Deterministic Markov Process) に基づく Monte Carlo 法は,Metropolis-Hastings (MH) の枠組みから逸脱することでスケーラビリティを達成する MCMC 手法である.良いサーベイは (Fearnhead et al., 2018) など.
より速い収束 (Andrieu and Livingstone, 2021) に加え,ミニバッチから計算した勾配の不偏推定量のみを用いて実行した場合も漸近的に正確な推論が可能であることが美点である.この点,Stochastic Gradient (Ma et al., 2015) と特に相性が良いと言える.
しかし,momentum を用いる方法 (Horowitz, 1991) や自然勾配 (Girolami and Calderhead, 2011) を用いる方法など,従来 MH 法に対して培われた性能改善手法はそのままでは PDMP に使えない.
その中で,PDMP の性能を持続的な運動量を保持する技術を備えた Forward Event-Chain Monte Carlo 法 (Michel et al., 2020) という手法が,PDMP の枠組みの中で尤度の幾何的情報を上手に利用して収束を速める・計算複雑性を低減できているということを,スケーリング解析を通じて示す.
機械学習若手の会 (YAML) 2025
| Date | Location |
|---|---|
| Sep. 21st - 23rd, 2025 | ハートピア熱海 |
参考ページ集
PDMP とそのシミュレーションに関しては,次のスライドにわかりやすく解説されています:
図は全て発表者開発のパッケージ PDMPFlux.jl によるものです.
Sticky PDMP (Bierkens et al., 2023) に関するさらに詳しい内容,またはベイズ変数選択一般については,次の記事にまとめています:
References
Citation
@online{2025,
author = {, 司馬博文},
title = {メトロポリスを超えた枠組みで我々はどこまで行けるか?},
date = {2025-09-22},
url = {https://162348.github.io/posts/2025/Posters/FECMC.html},
langid = {en}
}

